マルスウイスキー信州ファクトリー

いよいよ今回のメーンイベント。
2月に稼動再開したというマルスウイスキーの蒸留所訪問です。

この日はあいにくの天気で、濁流となった大田切川をこまくさ橋でまたぎ
蒸留所までテクテクと歩きます。

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前回来た時はこの河原を歩いてて携帯電話を落としたんだよなあ。
今また落としたら絶対見つからないだろうなあ。(河原を歩くこと自体無理w)

無事到着。これまでと同じように、見学申込みに売店に向けて歩くと・・・

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原酒製造棟の近くを通るときに、甘い香りが漂ってきました。
糖化工程で感じる香りです。

・・・今年度蒸留は2月いっぱいの予定だと思ってたけど、まだ動いてる?

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糖化室に入ると、眼鏡が一気に曇りました。マジ動いてます!

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再留釜からはトポトポと・・・!

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いやいやいやいやいやいや。本当に動きましたねえ。

こんなテンションあがる工場見学は久しぶりです。

今年蒸留された原酒が出荷されるのは5年くらい先でしょうかね。

楽しみです。

前回訪問

前々回訪問

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泡盛のメモ

概ね瑞泉で聞いた話ですが、他で聞いたことも混じってます。

1.原料

泡盛はほぼ長粒種(いわゆるタイ米)で仕込む。
タイ米は政府輸入のものを使っており、沖縄県内での栽培は聞いたことはあるが
一般的ではないとのこと。

2.仕込み

原料米の処理は、精米はあまりせず、砕いて使用するとのこと。
これで、硬いタイ米でも日本酒でいうところの総破精のような状態にできるのだそうな。
黒麹で仕込む。いわゆる全麹造りで、掛米のような工程はない。

仕込みの段階でアルコール度数は約18%になるとのこと。
日本酒とあまり変わらないのは、並行複発酵してるってことかな?

3.蒸留

単式蒸留器を使用する。
蒸留することで、アルコール度数は約53%程度になる。

4.熟成

甕かタンクで寝かす。
木樽で貯蔵しているところもあり、試飲させてもらったがウイスキー風味になる。
美味いか不味いかで言えばこれはこれで美味いが、明らかにウイスキーに対して
価格競争力で劣るのでおまり意味は無いと思われる。(樽貯蔵の麦焼酎と同様。)

古酒と呼べるのは3年から。
泡盛の古酒は基本的に「しつぎ」という方法で継ぎ足していく。
例えば10年古酒の甕から必要なだけ取ったら、次に古い甕から同量を補充し、
その甕にはその次に古い甕から・・・という次第。
あまり大量にしつぎすると風味が激変してしまうので、1年間で甕全体の1/3程度
しかしつぎしないらしい。

最近の酒税法の改正で、5年古酒というと全量5年以上の貯蔵期間のものを指す
ようになったため、貯蔵期間を明示した古酒が減ったらしい。
「しつぎ」を技術と見るか誤魔化しと感じるかで見解が分かれるのだろう。

アルコール度数は貯蔵により目減りするそうで、10年ものは43%がせいぜい。

試飲による甕の選別、出荷管理は当然だが行っている。
この辺はウイスキーに近いと感じた。

5.価格

街中のスーパー等でアルコール30度の1升瓶が1000円未満で普通に買える。
古酒になると値段が跳ね上がる。5年ものが価格・味のバランスがいいと思う。

6.お店

国際通りや公設市場周辺には掃いて捨てるほど古酒専門をうたうお店があるが
古酒にこだわらなければスーパーで十分。
赤嶺駅前にディスカウント店があった。こちらなら古酒もかなりある。
しかし試飲したければ国際通りの専門店なのだろう・・・

居酒屋などでは1合出ししてるところが多い。だいたい600円台から。
セットは水割り用の氷と水に加えてサンピン茶が出されることが多い模様。

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マルスウイスキー蒸留再開

ネットサーフィン(この言い回しもボチボチ死語だな・・・)してて

駒ヶ根の蒸留所が来年から再稼動ということを知りました。

さて。

今年の頭に行ったばかりな訳ですが。

また行くか・・・まあ蒸留所抜きでもいいところだからなあw

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白州蒸留所

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5月2日にはサントリーの白州蒸留所に行きました。
サントリーの蒸留初は初ですね。山崎が一番近いはずなのに・・・(^^;

白州蒸留所は公共交通でのアクセスがかなり不便で、小淵沢駅からですと
土日1日3本だけの乗合い観光路線「清流と甲斐駒ケ岳周遊バス」がほぼ唯一。

敷地内に野鳥の森もみられるということでか、車で来る人が大部分のようです。

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ウイスキー博物館。中は歴史やらなんやらの展示です。

サントリーの歴史として山崎蒸留所の開設当時の話なんかも綴られてるのですが
初代所長である竹鶴政孝氏の名前はどこにも出てきません。

まあここまで頑なに居なかったことにしなくてもとは思いますが、
今となっては名前を出したら出したで「竹鶴氏の名声を利用している」と
批判されるのも目に見えてますね、というのはマルスを見て思ったこと。

※ 実際、蒸留所の建設地など重要なところで竹鶴氏の意見はあまり反映されてませんし・・・

過去の宣伝広告なんかの展示もあるのですが・・・
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安いトリスの広告が一番スペースを割いてます。
昔から販促といえば安酒なのかなぁ、とちょっとブルーになりました。



次は蒸留所の見学。約60分の案内付コースのみです。

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かつて見たことの無い巨大な仕込槽です。

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室内には甘酸っぱい香りが立ち込めてます。

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初留釜も再留釜も何種類かあるようです。
求める原酒のタイプによって使い分けるのでしょうか。

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樽のリメード作業のパフォーマンス。
この後、ひしゃくで樽の中に水を投げ込んで一瞬で火を消します。

貯蔵庫は残念ながら写真撮影禁止。1973年から多くの樽が並んでいました。

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最後に試飲。白州10年で作ったハイボールと、白州12年で作った水割り。
どちらも飲みやすく作ってて、美味しいっちゃ美味しいが『試飲』にはならずw

解散後、そのまま有料試飲コーナーに移動しました。

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白州25年¥2,300と18年¥500。全て15ml価格です。
25年は流石に旨いですが、パンチにはかける感じ。
しかし15mlで¥2,300というのは・・・1本10万円から逆算した価格なのかも
しれませんが、同業他社と比べると割高感が否めませんなあ。

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左から響12年¥100、白州構成原酒シェリー¥200、同ホッグスヘッド¥200、
白州バーボンバレル¥200、白州秘蔵モルト¥300。

構成原酒のホッグスヘッドが香りや味で好みだったのですが、これは単品売りは
してないんですよねえ。

追加でマッカラン18年¥300、ラフロイグ18年¥300、響17年¥200。
マッカラン18年は今回の試飲の中では一番良かったですね。
ラフロイグは初めて飲んだのですが・・・薬臭さが私は苦手。
響はまあ、スタンダードです。試飲としては安くていいと思います。



最後に買い物ですが、イマイチ買いたくなるような商品がなく。
余市みたいに構成原酒を小分けにして売ってくれたらいいのにね。

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蒸留所内に咲く山桜はまだ満開。
白州蒸留所は、飲まなくても楽しめるようにできてる場所でした。

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マルスウィスキー駒ヶ根蒸留所

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2度目の駒ヶ根蒸留所です。

2度目なので別に書くことは無いのですが

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設立に携わった岩井喜一郎氏の、竹鶴政孝氏とのつながりを大プッシュする
展示が追加されておりました。(このパネルだけじゃないですよ)

竹鶴レポートを元にポットスチルを設計したとか、ちょいブッチャけ過ぎでは。

今の感覚だと、摂津酒造時代の報告書を個人的に取り込んでるのって
多分コンプライアンス的に問題だと思うし。

潔いと言うかなんと言うか。

ウイスキーはいいのが200ml詰めのカスクコレクションしかなく、
有料試飲の意味があんまり感じなかったので決め打ちで購入。
5/9着で自宅配送したのでまだ飲めてません。(^^;

まだ前日の酒が残ってたので良かったですが。

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改めてみると、余市なんかの蒸留器と比べると、首がスッと立ち上がってて
竹鶴流とはちょっと違うような気がしないでもありません。

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屋久島伝承蔵

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本坊酒造の屋久島伝承蔵です。

屋久島の焼酎と言えば「三岳」が有名ですが、あちらは見学受付してません。

本坊さんは大手でありながら、大規模生産のできる知覧や津貫の工場とは別に
ここ屋久島にも蒸留所を持っており、焼酎生産と共に、生産技術の伝承をも
目的として稼動させています。

見学は平日のみの 9:00~16:00。ちなみにフェリーにも広告があります。
一応要予約ということです。

一次仕込み。
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もろみタンクの上には蛇管。ドボンと落として湯や水を通して温度調整。
暖気樽みたいなもんですね。
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2次仕込み。
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単式蒸留器。
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焼酎の仕込みは初めて見たんですが、おもしろく見させて頂きました。

ここで仕込む焼酎は「太古屋久の島」。
生産能力は1升換算で700本/日程度だそうです。

安価な黒麹タイプもあるんですが、ここで仕込んだ原酒ではないそうです。

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ニッカ宮城峡蒸留所

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仙山線に揺られること40分ほど、作並駅に到着。
駅前には作並温泉のお宿からそれぞれ送迎バスが待ち構えています。

荷物は少し重い。今日の宿の送迎バスの方にずーずーしくも聞く。
「宿にチェックインしてからニッカの工場まで送ってもらうことできますか?」
「宿から送迎できますよ」 (゚∀゚)!!
かくして、送迎バスに2回乗って宮城峡蒸留所に到着~♪
昨年のウイスキーマガジンライブでMCを受講した蒸留所です。

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ピート(泥炭)。これで麦芽を燻して乾燥させるとともに香りを付けるのだとか。
独特の香ばしい香りがします。
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そして蒸留所の花形、蒸留釜。
ここも全ての釜に注連縄が施されています。
余市のそれとは首のあたりの形状が違います。
加熱方法も違ってて、ここは一般的な蒸気加熱だそうです。
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貯蔵庫。中ではニューポット、半年貯蔵、5年貯蔵のお酒の香りを楽しめます。
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見学が一通り終わると試飲。
鶴17年、宮城峡12年、スーパーニッカの3種類。
やはり年数は嘘をつかないというか、この中では確かに鶴が旨い。しかし・・・

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やはりここにもありました! 有料試飲コーナー!!

初っ端から宮城峡1988¥700と宮城峡シングルカスク25年¥900。

・・・シングルカスク25年超(゚Д゚)ウマー!!でしたが高すぎて買えぬw
180ml¥6,800はなんぼなんでも手が伸びぬわ。

他に竹鶴21年とシングルカスク12年シェリー&スイートを飲んでリタイア。

16:30になると見学施設も終了。
電話で送迎バスを呼んで宿に戻りました。

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鹿児島行き、なんで寝坊したかってーと・・・

要約:自業自得



鹿児島行きの前日にミナミの隠楽家さんに行きました。

なんで旅行の前日にわざわざ飲みに行くのか。
そこに酒があるから。ってのもありますが、やっぱり鹿児島行きを

自慢ですよ自慢(この辺がハゲシク愚か)

・・・んで、お店に入ってみたところが客が全然いない。
送別会シーズンとはいっても水曜日ではあまり予約もないそうな。

しばらくすると若い男の子がやはり一人で入ってきた。

3人で雑談w

で、並べてる酒について話をしてると、店主が1本の小瓶を取り出す。

残り少なくなっている「すぴりたす」。
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ジュース割を3杯作り、1杯ずつジャンケンで負けた人間が一気飲みすることになる。
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・・・なんでそんなことになってしまうのだろう?




でも若い子が2連敗してくれました。
最後の1杯もたしか店主が負けて私は飲まずに終了・・・だったはず。

でもそこはホレ私も酒飲みだから。
「まーチョビッとだけ」とか言いながら少~しだけ舐めさせてもらう訳ですよ。

・・・んで、それで調子に乗ったというか下り坂を転がり落ちたというか、
なんかキツイのを一気してから先の記憶が残っていない。

開けてAM2:00頃になって、起こされて?だか自分で起きてだかも分らず。
でも階段を歩いて降りられる程度には元気で、心配そうな店主に見送られながら
酔っぱらい特有の「大丈夫」を身にまとって店を出た訳ですわ。

店主が「モーニングコールしいましょか」と言ってたのも覚えてます。
でも断りました。だって「起きられない訳がない」と思ってますもん。

酔っぱらいだから

で、タクシー代すらもったいなくて1時間半を歩いて帰宅。
途中、閉店前日の近鉄百貨店阿倍野店本館とか撮ってるし。
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Exif見たら4:04撮影ですよ。
てことは寝たの4時半頃ですよ。目覚ましもかけ忘れてますよ。

起きるための自助努力をな~んにもしてませんよ。

だって酔っぱらいだもん

結局、お天道様の光で目がさめるまでベッドの上で半死状態だった訳で。

まあ飛行機がなかった時点でなぜ止めなかったかという疑問は自分の中で
今も残ってるんですが、まあしょうがないんでしょう。

だって二日酔いだったから

いいんだだって鹿児島面白かったから。





ってことで今日隠楽家に行きました。花金なのでさすがに混んでました。
そこで出会った店主が注文から1時間かけた力作w
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混んでたのもあるけど、ちょっと時間かかりすぎですな。

1人ではお店回ってないですぜ。
これでは人を連れて行けない、というのが率直な感想。

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ガレリアホンボウ

ホテルをチェックアウトして、路面電車で一路南端の電停『谷山』へ。

私が乗ったのはアルナ製の従来型車両。
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電停のお隣のホームには低床車(LRV)「ユートラム」。
国産(これもアルナ製)初、国内導入も初の低床路面電車です。
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2年前のLRTワークショップでは、導入当初の話題性もなくなって辛い・・・
みたいな言われ方をされてた記憶があります。
(当時は国内初のLRT、ポートラム(富山市)が話題の中心でしたからね)

・・・まあここに来る前に『維新ふるさと館』なるところにも入ったんですが、
別に書くほどのものはないです。
¥300で人形小芝居が見られる施設、です。人形にスゴイ金かかってそう。
多分大赤字だろうなあ。

篤姫の写真があるんですが、ごついおばちゃんでした。
「これでは宮崎あおいじゃなくて赤木春江だわ」




んで、谷山電停から迷ったこともあって歩くこと30分。
工業団地の中に今回の目的地のひとつ、『ガレリアホンボウ』が見えてきました。

見えてきたんですが・・・その手前に魅力的な建物。
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さつま揚げの工場。ええにおいがします。見学できるそうです。

撮影不可でしたが。ピーク時は1日3tも造るそうです。今でも1t/日。
サンプルもくれました。
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でも購入しようとすると、「空港や新幹線の駅にも出店してるので、そちらで」と
やんわり止められました。なんと太っ腹。

片手にさつま揚げを握り締めてガレリアホンボウへ。
郷中蔵(ごじゅうくら)に併設されてる見学施設です。
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中に入ると、係の方がついて説明してくださいました。
・・・美人とマンツーマンうひひ。

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見学が終わったら試飲販売のスペースへ。・・・写真ねーや。
主力の芋焼酎に始まり、麦や梅酒、果てはウイスキーまで数十種類が飲めます。
大部分は自分で注ぎます。なんとも太っ腹な試飲です。

適当に買い物して帰路。もう歩きたくないのでタクシーを呼んでもらいました。
最寄駅まで1000円弱です。

待ってる間、案内してくれたエリカちゃんと雑談。 カワイイヨエリカタンカワイイヨ・・・




また来ようw

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ニッカ余市蒸留所

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旅行3日目は、朝8:42札幌発の列車に揺られ、小樽経由で酔い痴、
じゃなくてニッカ創業の地、余市へ。

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余市着は10:08。ここから余市蒸留所までは普通なら2分ほど。
目の前と言っても間違いではありません・・・が、この日は北海道でも
11月としては珍しいほどの積雪なので、ゆっくりと。

余市蒸留所の見学は、フリーと案内付とを選べます。
我々一行は10:30出発の案内付でゴー。
ご案内は銀河鉄道999のメーテルみたいな黒づくめの鈴木さん(仮名)。

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蒸留所の花形、ポットスチル(蒸留釜)。この日も稼動してました。
日本唯一の直火釜とのこと。
ポットの首に付いているしめ縄は竹鶴政孝が作業安全と良いお酒が出来ることを
祈念して付けさせたものだそうで、ニッカの伝統なのだそうな。

竹鶴翁らしい話ではあります。

写真左から2番目の小さい釜はニッカ創業時のものを保存しているそうです。

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ウイスキーの試飲は2種類。左は竹鶴21年、右は余市12年。
余市の方が私は好みですね。

これだけでは飽き足らず、有料試飲コーナーへ。

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余市シングルカスク25年¥900、フロムザバレル¥200を頂きました。

・・・フロムザバレル、安い割りに旨いなあ。大阪でも買えるから、今度買ってみよう。
シングルカスク25年が旨いのは言うまでもない。

ということで、帰りの列車のこともあって12時過ぎに余市蒸留所を退散しました。
・・・今回も山盛りの自分土産を持って (^^;



※ 前回の余市蒸留所訪問記事はこちら

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