さて、今年最初のJRA開催G1レース、フェブラリーSです。
カスリもしなかった京都記念のことは忘れましょう(^^;
ダートはもともと本命サイドで決まる傾向が強いというイメージを私は持っていたのですが、過去5年の結果を見ますると、そうでもないようで。1番人気馬の成績は、2-0-1-2。連帯率40%は決して高くありません。
これが2番人気馬となると、2009年のヴァーミリアン6着、2010年サクセスブロッケン3着、2011年セイクリムズン14着、2012年ワンダーアキュート3着、2013年イジゲン12着と連対ゼロのもう惨憺たる成績です。
では、これら過去のコケた人気馬の傾向を見てみましょう。
2009年1番人気カネヒキリ3着はクビ+アタマ差の同タイム惜敗なのでコケたとは言いにくい。しかし2番人気6着ヴァーミリアンは前年同レースを含めダートG1を6つも勝っていた強豪。この年は1着サクセスブロッケン、2着カジノドライブと4歳馬決着となっており、ダートの世代交代の波に飲みこまれたというべきでしょうか。
ちなみに勝ったサクセスブロッケンはデビューからダート4連勝でダービーに挑戦し、3番人気に推されますが最下位。次走ジャパンダートダービーで勝利し、以後は完全にダート専門でした。
2010年は1番人気エスポワールシチー圧勝、2番人気サクセスブロッケン3着とまずまず。
2着には2年後に勝馬になるテスタマッタ(5番人気)。
なお、3番人気レッドスパーダは初ダートで12着に沈んでいます。
2011年も1番人気トランセンドがジャパンカップダート勝ちからのブッツケで勝利。2番人気で14着に沈んだセイクリムズンはダートオープン・G3で3連勝しての参戦でしたが全て1400m以下で、1600m以上のレースは1度しか出走していませんでした(7着/9頭立)。
2012年は前年勝馬の1番人気トランセンドが7着に沈んでいます。この年は、セイクリムズンとトウショウカズンは前半を超ハイペースで逃げてペースを乱されたことが敗因でしょう。上がり3Fで37.6秒もかかっています(勝ったテスタマッタは35.7秒)。
今年も出走するワンダーアキュートはこのとき2番人気で出走し3着。ジャパンカップダート、東京大賞典連続2着からの参戦でした。完全に前が崩れた中でこのレースでは後方待機。展開に合わせて自在に動けるのが奏功しましたが、決め手に欠けた模様です。昨年はダートG1に6度出走して0-4-2-0。今年も有力連下には必須でしょう。
2013年1番人気カレンブラックヒルは初ダートで、なんでこんな馬が1番人気なんだろうとツッコミたくなります。順当の15着。2番人気イジゲンはダートで未勝利から堅実に勝ちあがってきたものの、前走初G1となるジャパンカップダートで15着と壁にぶち当たった後2ヶ月半ぶりの出走でした。
ちなみに勝った3番人気グレープブランデーは過去にジャパンダートダービー勝利、直前の東海Sも勝っているダート実績馬。人気の方がおかしい年といえましょう。
総括しますと、
・芝の実績はアテにならない。
・ダートは短距離より中距離の実績の方が信頼できる。
・4才馬と5才以上の比較は困難。
・人気になってることの方がオカシイのもたまにいる。実績重視。
といった感じでしょうか。
という訳で今年のメンバーを見てみましょう。
1番人気ベルシャザールは2歳でホープフルSに勝ってしまい、その後芝オープンで苦戦続き。骨折による長期休養を挟み、クラス落ちを機会にダート転向して以後は4-1-1-0と破竹の勢いで前走初G1のジャパンカップダートでも勝利してのこのレース。
年齢の割りに実績少な目ですが、有力馬の1頭には違いありません。
2番人気ホッコータルマエは交流戦を中心に活躍中で、昨年は10戦して7-1-2-0。今年も既に川崎記念を勝っています。しかし昨年10月の南部杯MCS以来6戦目と使われ過ぎの感があります。
展開的にも、今回ははっきり逃げそうな馬が折らず、押し出されてハナに立たされそうな予感がプンプン。逃げ切るには東京コースは辛いのでは・・・
3番人気ベストウォーリアは4才の新鋭ですが、短距離にしか実績がなく、人気ほどには信頼できないと思われます。
4番人気ニホンピロアワーズは一昨年のジャパンカップダートを勝った強豪です。この馬、成績見てると本当に「人気通りに走る」お馬さんでして・・・28戦中15戦で人気と着順が一致していました(うち10回が1番人気→1着)。2戦前にホッコータルマエに、3走前にベルシャザールにそれぞれ完敗しているので、この辺の人気順が妥当とするならば、3~4着くらいですかね(^^;
5番人気にはワンダーアキュート。長らくコンビを組んでいた和田竜二から武豊に乗り替わってこれが6戦目。これまで1-3-1-0と安定感は上がっています。
個人的に、「3戦連続2着の馬は人気になる割りに来ないが、G1だけは別」という馬券則がありましてw、今回は来るかな?と期待。
なお、3着なら同レース3年連続3着の珍記録。
他はザッと見ますと・・・
1番ゴールスキーにはやや距離が長すぎる感。
3番ソロルは今回出走する4才馬の中では一番有力でしょう。押さえます。
5番エーシントップはダート転向後4戦目。過去3戦は全て1400m、初戦で勝った後は冴えないレース振りで、とても買えません。
6番ノーザンリバーも1200~1400mの短距離専門。
8番グランドシチーは安定感はあるものの、という感じ。掲示板までなら。
9番アドマイヤロイヤルも好成績は1400mがほとんど。もたない訳ではないが、「もつ」というレベルで勝ち負けになるほどの馬ではなさそうです。
10番ドリームバレンチノ。距離がもちそうなイメージがわきません。
12番ブライトライン。ジャパンカップダート4着もあり、根岸S組の中では最も距離に対応できそうです。鞍上も福永に戻っていますし、私は一番穴っぽく狙いたい馬です。
13番コパノリッキーは3歳春までは良かったのでしょうが、復帰してからの2戦が悪すぎます。ただ、最低人気なので連下で100円くらいなら遊べそうですけど・・・
14番ダノンカモン。過去3年連続出走しており、5番人気→4着、5番人気→4着、10番人気→8着ときました。今年は今のところ15番人気なので、12着候補ですね。
大外16番はシルクフォーチュン。これも短距離専門ですが、安定して35秒台の末脚を放つ力があります。前崩れの展開から2着に飛び込んだ2012年の再来がないとは言えません。てか、名前が昨年の某ヒット曲に被ってて気になるんですよね。
結論。
本命は、人気に逆らわず11番ベルシャザール。馬連の軸です。
相手には、4番ワンダーアキュートを厚めに買って、15番ホッコータルマエは無理せず来ても損しない程度に抑えます。3番ソロル、12番ブライトラインまでが本気馬券。そして遊びでコパノリッキー、シルクフォーチュンの2頭も押さえておきます。
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